オンチェーンデータ

ハッシュレート

別名: 採掘速度 · hash rate · ハッシュパワー

定義

ハッシュレートとは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)のブロックチェーンでマイニング機器が1秒間に計算できるハッシュの回数のことで、ネットワーク全体の計算力を表します。

ハッシュレートの仕組み

ビットコインのマイニングでは、条件を満たすハッシュ値を見つけるために膨大な計算を繰り返します。その計算速度がハッシュレートで、単位はH/s(ハッシュ毎秒)です。ネットワーク全体では EH/s(エクサハッシュ毎秒、1秒間に10の18乗回)という単位で表されます。

ネットワーク全体のハッシュレートが高いほど、攻撃者が過半数の計算力を握って取引を書き換える「51%攻撃」が難しくなります。そのため、ハッシュレートはセキュリティの目安としてよく使われます。ビットコインでは約2週間(2,016ブロック)ごとに難易度が調整され、ハッシュレートが増えても平均約10分でブロックが生成されるように保たれます。

半減期で報酬が減ったり、電気代が上がったりすると、採算の合わないマイナーが停止してハッシュレートが一時的に下がることがあります。ただし、ハッシュレートと価格の関係は単純ではなく、どちらかがもう一方を確実に動かすわけではありません。

具体例

ネットワーク全体のハッシュレートが600 EH/sで、あなたのマイニング機器が200 TH/sだとします。1 EH/sは1,000,000 TH/sなので、全体は600,000,000 TH/sです。あなたのシェアは200÷600,000,000で約0.000033%です。1日に生成されるブロックは平均144個、報酬は1ブロック3.125 BTCなので1日の報酬は合計450 BTCです。手数料を除いた単純計算での期待値は、450 BTC×0.00000033で約0.00015 BTC、つまり約15,000 satsになります。

よくある失敗

  • ハッシュレートが上がれば必ず価格も上がると考えてしまう。
  • マイニング機器の性能だけで収益を計算し、電気代やプール手数料を差し引かない。
  • ネットワーク全体のハッシュレートが増えると自分の取り分が減ることを考慮しない。

学んで試す

よくある質問

ハッシュレートが下がると何が起きますか?

一時的にブロック生成の間隔が長くなりますが、次の難易度調整で難易度が下がり、間隔は元に戻ります。大きく下がり続けるとセキュリティの面で懸念されます。

イーサリアムにハッシュレートはありますか?

イーサリアムは2022年9月のThe Mergeでプルーフ・オブ・ステークに移行したため、現在はマイニングもハッシュレートもありません。