オンチェーンデータ

オンチェーン分析

別名: オンチェーンデータ分析 · on-chain analysis

定義

オンチェーン分析とは、ブロックチェーン上に公開されている取引記録やアドレスの残高などのデータを集計し、資金の流れや市場参加者の行動を読み解く手法のことです。

オンチェーン分析の仕組み

ブロックチェーンでは、送金や残高が誰でも見られる形で記録されています。オンチェーン分析では、このデータから取引所への入出金、大口保有者(クジラ)の動き、アクティブアドレス数、長期保有者の売買などを読み取ります。チャートだけを見るテクニカル分析とは違う角度から市場を観察できます。

代表的な指標には、取引所ネットフロー、ステーブルコインの供給量、保有期間別の供給量、実現価格などがあります。分析ツールごとにアドレスのラベル付けや計算方法が異なるため、同じ指標名でも数値が一致しないことがあります。

注意点は、オンチェーンデータはあくまで「何が起きたか」の記録であり、未来の価格を約束するものではないことです。取引所内部の売買はブロックチェーンに記録されないため、市場全体の一部しか見えていない点も理解しておきましょう。

具体例

ある1週間で、主要取引所のBTC残高が合計で2,000,000 BTCから1,980,000 BTCに減ったとします。20,000 BTCが流出した計算で、一般には「売るために取引所へ入れる量より、引き出して保管する量が多い」と解釈されます。ただし同じ週に、ある取引所が10,000 BTCをコールドウォレットの別アドレスへ移しただけだった場合、そのアドレスにラベルが付いていなければ流出として数えられます。数字の半分が内部移動だった可能性もあるため、大口の動きは送金先も確認する必要があります。

よくある失敗

  • ひとつの指標の変化だけを見て、すぐに売買の判断をしてしまう。
  • 取引所の内部的なウォレット移動を、ユーザーの大量入金や出金と誤解する。
  • ツールごとにラベル付けや計算方法が違うことを知らず、異なるサイトの数値を直接比較する。

学んで試す

よくある質問

オンチェーン分析で価格を予測できますか?

需給の傾向をつかむ材料にはなりますが、価格を確実に予測できるものではありません。テクニカル分析やマクロ環境と組み合わせて、状況を理解するために使うのが一般的です。

オンチェーン分析は無料でできますか?

ブロックエクスプローラーや無料の分析サイトで基本的な指標は確認できます。より細かい指標や過去データは有料ツールで提供されていることが多いです。