基礎知識

完全希薄化後時価総額(FDV)

別名: FDV · Fully diluted valuation

定義

完全希薄化後時価総額(FDV)とは、トークンの現在価格に最大供給量(または総供給量)を掛けた値で、将来すべてのトークンが流通した場合の評価額を示します。

完全希薄化後時価総額の仕組み

通常の時価総額が「今流通している分」だけを数えるのに対し、FDVはまだロックされている分や将来発行される予定の分も含めて計算します。新しく上場したトークンは流通量が全体の一部にとどまることが多く、時価総額とFDVの差が大きくなりがちです。

この差は将来の売り圧力の目安になります。チームや初期投資家に割り当てられたトークンは、ロック期間が終わると段階的にアンロックされ、市場に出てくる可能性があります。需要が同じなら、供給が増えるほど1枚あたりの価格には下押し圧力がかかります。

最大供給量が決まっていないトークンでは、FDVの計算に総供給量を使うなど、データサイトによって定義が異なります。数字を比べるときは、どの供給量を使っているかを確認しましょう。

具体例

例えば、トークンXの価格が0.5ドル、流通量が2億枚、最大供給量が20億枚だとします。時価総額は0.5 × 2億 = 1億ドル、FDVは0.5 × 20億 = 10億ドルです。流通しているのは全体の10%だけで、残りの18億枚が今後数年かけて市場に出てくる可能性があります。

よくある失敗

  • 時価総額だけを見て割安だと判断し、FDVとの大きな差を見落とすこと。
  • アンロックのスケジュールを確認せずに、上場直後の低流通トークンを長期保有すること。
  • FDVを「将来到達する目標の評価額」のように解釈すること。

学んで試す

よくある質問

FDVと時価総額の差が大きいとどうなりますか?

将来のアンロックで供給が大きく増える可能性があることを示します。需要が追いつかなければ、価格に下押し圧力がかかりやすくなります。

FDVが高いトークンは避けるべきですか?

一概には言えません。アンロックの時期や量、誰が受け取るのか、プロジェクトの実需などをあわせて判断することが大切です。