執行条件(GTC・IOC・FOK)
別名: GTC · IOC · FOK · Time in force
定義
執行条件(タイムインフォース)とは、注文をいつまで有効にし、約定しなかった分をどう扱うかを決める設定で、代表的なものにGTC・IOC・FOKがあります。
執行条件の仕組み
GTC(Good Till Cancelled)は、約定するか自分で取り消すまで有効な注文です。多くの取引所で指値注文の初期設定になっています。ただし取引所によっては、長期間残った注文を自動で取り消す場合もあります。
IOC(Immediate Or Cancel)は、すぐに約定できる分だけを約定させ、残りは即座に取り消します。FOK(Fill Or Kill)は、注文の全量がすぐに約定できる場合のみ約定させ、一部しか約定できないなら全量を取り消します。どちらも板に注文が残らない点が共通です。
使い分けの例として、GTCは指定価格で気長に待つとき、IOCは今ある板の範囲でできるだけ約定させたいとき、FOKは全部約定しないなら不要というときに向いています。日本の取引所では「有効期限」として当日限りや期間指定を選べる場合もあり、名称や選択肢は取引所ごとに異なります。
具体例
例えば、60,000ドルの指値で2 BTCを買う注文を出し、その価格以下の売り注文が板に1.2 BTCしかないとします。GTCなら1.2 BTCが約定し、残りの0.8 BTCは板に残って待ちます。IOCなら1.2 BTCが約定して0.8 BTCは取り消されます。FOKなら全量の2 BTCが揃わないため、注文全体が取り消されて何も約定しません。
よくある失敗
- GTCの古い指値注文を残したまま忘れ、相場が急変したときに思わぬ約定をすること。
- IOCで全量が買えたと思い込み、一部しか約定していないことに気づかないこと。
- 流動性の低い銘柄でFOKを使い、何度出しても約定しない理由が分からないこと。
学んで試す
よくある質問
GTCとIOCの違いは何ですか?
GTCは約定しなかった分も板に残して待ち、IOCはすぐに約定しなかった分を即座に取り消します。
執行条件を指定しないとどうなりますか?
多くの取引所では、指値注文はGTCとして扱われます。初期設定は取引所によって異なるため、注文画面で確認しましょう。