取引

成行注文

別名: 成行 · マーケット注文 · Market order

定義

成行注文とは、価格を指定せずに、その時点で板にある最も有利な価格から順に、すぐに売買を成立させる注文方法です。

成行注文の仕組み

成行で買うと板の売り注文を安い順に、成行で売ると買い注文を高い順に消化して約定します。約定の速さが最大の利点で、すぐにポジションを持ちたいときや、損切りで確実に手放したいときに使われます。

一方で、約定価格は事前に確定しません。板が薄い銘柄や相場が急変している局面では、想定より不利な価格で約定するスリッページが起こりやすくなります。取引所によっては、成行注文に価格の許容幅を設けて、極端な価格での約定を防ぐ仕組みがあります。

手数料の面では、成行注文は板の注文を取る側になるため、通常は「テイカー手数料」がかかります。一般にテイカー手数料はメイカー手数料より高めに設定されているため、頻繁に取引するとコストの差が積み重なります。

具体例

例えば、10万USDT分のBTCを成行で買い、テイカー手数料が0.1%なら手数料は100 USDTです。さらに平均約定価格が表示価格より0.05%高くなれば、スリッページで50 USDTの追加コストがかかり、合計150 USDTになります。同じ注文を指値で出してメイカー手数料0.02%で約定した場合、手数料は20 USDTで、スリッページも発生しません。

よくある失敗

  • 板の厚さを確認せずに、小型銘柄で大きな成行注文を出すこと。
  • 急変時に成行で売買し、表示価格と大きく違う価格で約定すること。
  • 成行注文を繰り返し、テイカー手数料が積み重なっていることに気づかないこと。

学んで試す

取引所で試す

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よくある質問

成行注文と指値注文はどちらがいいですか?

すぐに確実に約定させたいなら成行、価格を優先したいなら指値が向いています。目的に応じて使い分けるのが基本です。

成行注文は必ず全部約定しますか?

板に十分な注文があれば基本的に約定しますが、流動性が極端に少ない場合や、取引所の価格保護の仕組みが働いた場合は、一部しか約定しないこともあります。