ウォレットとセキュリティ

ラグプル

別名: rug pull · ラグ · 持ち逃げ詐欺

定義

ラグプルとは、暗号資産プロジェクトの開発者が流動性や集めた資金を突然引き揚げ、トークンの価格をほぼゼロにして投資家に損失を負わせる詐欺的な行為です。

ラグプルの仕組み

英語の「敷物を引き抜く」が語源です。典型的なのは、開発者が新しいトークンを作ってDEXに流動性を提供し、話題を集めて買いが入ったところで流動性を全部引き出すパターンです。売る相手がいなくなり、保有者はトークンを売れなくなります。

ほかにも、開発者が大量のトークンを隠し持って一気に売る、コントラクトに買えるが売れない仕掛けを入れる、資金を集めた後にサイトやSNSを消す、といった手口があります。

見極めのポイントは、流動性がロックされているか、開発者や上位アドレスの保有比率、コントラクトに不審な権限がないか、運営者の身元や過去の実績です。ミームコインなど新しいトークンほど慎重に確認しましょう。

具体例

あるトークンのDEXプールに、10 ETHと1億トークンの流動性があるとします。話題になって買いが続き、プールが50 ETHと2,000万トークンになった時点で、開発者が流動性をすべて引き出しました。プールが空になり、残りの8,000万トークンを持つ人たちは、それを売ってETHに換える相手がいません。画面上の評価額があっても、現金化できない状態です。

よくある失敗

  • SNSで話題になっているという理由だけで、出たばかりのトークンを買うこと。
  • 流動性のロック状況や上位保有アドレスの比率を確認しないこと。
  • 少額の売却テストをせずに大きく買い、売れないトークンだと後から気付くこと。

学んで試す

よくある質問

ラグプルされたトークンは取り戻せますか?

ほとんどの場合、取り戻すのは困難です。ブロックチェーン上の送金は取り消せず、運営者が匿名であれば追跡や法的手段も難しくなります。

流動性がロックされていれば安全ですか?

流動性の引き揚げは防げますが、開発者の大量売却やコントラクトの不審な権限など、他の手口までは防げません。複数の項目をあわせて確認しましょう。