DeFi

フラッシュローン

別名: flash loan · フラッシュ融資

定義

フラッシュローンとは、担保なしで暗号資産を借りられる代わりに、同じトランザクション内で必ず返済しなければならないDeFi特有の借入です。

フラッシュローンの仕組み

ブロックチェーンのトランザクションは、すべての処理が成功するか、すべて取り消されるかのどちらかです。フラッシュローンはこの性質を利用し、借入から返済までを1つのトランザクションにまとめます。返済できなければ、借入そのものがなかったことになります。

主な用途は、取引所間の価格差を使ったアービトラージ、担保の入れ替え、DeFiでの借り換えなどです。スマートコントラクトを書ける開発者向けの機能で、一般の利用者が直接使うことは多くありません。

一方で、フラッシュローンはDeFiへの攻撃にも使われてきました。巨額の資金を一時的に借りて、流動性の薄いプールの価格を操作し、その価格を参照するプロトコルから資金を引き出す手口です。オラクル設計の重要性が注目される理由のひとつです。

具体例

あるトークンがDEX Aで1.00ドル、DEX Bで1.02ドルで取引されているとします。100万USDCをフラッシュローンで借り、手数料が仮に0.05%なら500ドルです。Aで100万ドル分を買い、Bで売ると、スリッページがなければ102万ドルになり、返済の100万500ドルを差し引いて約19,500ドルが残ります。実際にはスリッページやガス代で利益は小さくなり、利益が出なければトランザクション全体が失敗します。

よくある失敗

  • 担保なしで借りられるので、誰でも簡単に稼げる手段だと思い込むこと。
  • 「フラッシュローンで自動的に稼ぐ」とうたうボットや動画の詐欺に資金を送ること。
  • フラッシュローン攻撃をフラッシュローン自体の欠陥だと考え、オラクルの問題を見落とすこと。

学んで試す

よくある質問

フラッシュローンが返済されないとどうなりますか?

トランザクション全体が取り消され、借入もなかったことになります。貸し手が損をすることはなく、借り手は失敗した取引のガス代だけを支払います。

フラッシュローンは違法ですか?

仕組み自体はDeFiの正規機能です。ただし、価格操作などで他のプロトコルから資金を引き出す行為は、国によっては違法とされる可能性があります。