インパーマネントロス(変動損失)
別名: インパーマネントロス · IL · impermanent loss · 変動損失
定義
インパーマネントロスとは、AMMの流動性プールに資産を預けている間にトークンの価格比が変わることで、単に保有していた場合より資産価値が少なくなる損失のことです。
インパーマネントロスの仕組み
AMMのプールは、価格が動くと値上がりしたトークンを売り、値下がりしたトークンを買う形で自動的に比率を調整します。そのため、片方が大きく値上がりすると、プールにいるあなたの持ち分ではその上昇の恩恵を一部しか受けられません。
「インパーマネント(一時的)」と呼ばれるのは、価格比が預けたときの水準に戻れば損失が消えるためです。しかし価格比が変わったまま引き出すと、損失は確定します。
価格比の変化が大きいほど損失は大きくなります。目安として、片方の価格が2倍になると約5.7%、4倍になると約20%の差が生じます。手数料収入がこの差を上回るかどうかが、流動性提供の損益を左右します。
具体例
ETHが2,000 USDCのときに、1 ETHと2,000 USDC、合計4,000ドル分をプールに預けたとします。その後ETHが4,000 USDCに上がると、プール内のあなたの持ち分は約0.707 ETHと約2,828 USDCになり、価値は約5,657ドルです。一方、預けずに1 ETHと2,000 USDCを持っていれば6,000ドルでした。差の約343ドル、約5.7%がインパーマネントロスです。手数料収入がこれより少なければ、預けない方が有利だったことになります。
よくある失敗
- 資産額が増えていれば損はしていないと考え、単純保有との比較をしないこと。
- 価格変動の大きいトークンのペアで、手数料収入だけを見て提供を始めること。
- 価格が戻るのを待つうちに、さらに比率が離れて損失が拡大すること。
学んで試す
よくある質問
インパーマネントロスを避ける方法はありますか?
ステーブルコイン同士など、価格が連動しやすいペアを選ぶと小さくなりやすいです。完全に避けることはできないため、手数料収入と比較して判断します。
価格が下がった場合もインパーマネントロスは出ますか?
出ます。上昇でも下落でも、預けたときの価格比から離れるほど損失は大きくなります。価格が半分になった場合も約5.7%の差が生じます。