ウォレットとセキュリティ

準備金証明(プルーフ・オブ・リザーブ)

別名: プルーフ・オブ・リザーブ · PoR · proof of reserves · 準備金の証明

定義

準備金証明(PoR)とは、取引所が利用者から預かった暗号資産と同額以上の資産を実際に保有していることを、ブロックチェーン上のデータなどで示す仕組みです。

準備金証明の仕組み

2022年の大手取引所の破綻をきっかけに、多くの取引所が準備金証明を公開するようになりました。取引所は保有するウォレットアドレスを示して資産を証明し、マークルツリーという仕組みで利用者残高の合計を示します。

利用者は、自分の残高が集計に含まれているかを、取引所が提供する検証ページで確認できます。銘柄ごとの準備率が100%以上なら、預かり資産を上回る量を保有していることになります。

ただし限界もあります。多くの場合は資産側だけの証明で、取引所の借入などの負債全体までは示しません。また、ある時点のスナップショットにすぎないため、継続的な健全性を保証するものではありません。監査の範囲や頻度は取引所ごとに異なります。

具体例

ある取引所の公開資料で、利用者のBTC残高の合計が20,000 BTC、取引所が保有を証明したBTCが21,000 BTCだったとします。準備率は21,000を20,000で割って105%です。一方でUSDTは利用者残高が10億USDT、保有証明が9億5,000万USDTなら準備率95%で、預かり分を下回ります。銘柄ごとに数字を見ることが大切です。

よくある失敗

  • 準備金証明があるだけで、取引所が絶対に破綻しないと考えること。
  • 全体の準備率だけを見て、自分が保有する銘柄の準備率を確認しないこと。
  • 公開日が古い準備金証明を、現在の状態だと思い込むこと。

学んで試す

よくある質問

準備金証明は誰でも確認できますか?

多くの取引所は公開ページで準備率を示し、口座を持つ利用者は自分の残高が含まれているかを検証できます。保有アドレスを公開している場合は、ブロックエクスプローラーでも確認できます。

準備率100%未満だとすぐに危険ですか?

一時的な資産移動や集計方法の違いで下回る場合もありますが、継続的に下回るなら注意が必要です。理由の説明があるか、次回の公開でどう変わるかも確認しましょう。