ウォレットとセキュリティ

カストディアルウォレット(管理型ウォレット)

別名: カストディアル · 管理型ウォレット · custodial wallet

定義

カストディアルウォレットとは、暗号資産の秘密鍵を取引所やサービス事業者が管理し、利用者はIDとパスワードなどでアカウントにログインして資産を使う形のウォレットです。

カストディアルウォレットの仕組み

暗号資産取引所に入金した資産は、多くの場合カストディアルの状態です。秘密鍵は取引所が持ち、利用者の残高は取引所の帳簿で管理されています。シードフレーズを自分で保管する必要がなく、パスワードを忘れても本人確認で復旧できるため、初心者にとって使いやすい形です。

一方で、資産を実際に動かせるかどうかは事業者次第です。取引所の破綻、ハッキング、出金停止、アカウントの凍結などがあれば、資産を引き出せなくなる可能性があります。「Not your keys, not your coins(鍵を持たなければ自分のコインではない)」という言葉は、このリスクを表しています。

国によって、取引所に顧客資産の分別管理やコールドウォレットでの保管を義務づけるルールがあります。日本では暗号資産交換業者に、利用者の暗号資産の分別管理や、その大部分をコールドウォレットなどで管理することが求められています。海外の取引所では、プルーフ・オブ・リザーブ(準備金証明)で預かり資産の裏付けを公開しているところもあります。

具体例

ある取引所に1 BTCと3,000 USDTを預けているとします。画面にはこの残高が表示されますが、ブロックチェーン上ではそのBTCは取引所のアドレスにまとめて保管されています。取引所のプルーフ・オブ・リザーブで、利用者のBTC残高の合計が10万 BTC、取引所が保有するBTCが10.2万 BTCと示されていれば、準備率は102%です。ただしこれは負債全体や他の資産の状況までは示しません。

よくある失敗

  • 取引所の残高は自分のウォレットと同じで、取引所に何があっても安全だと思い込む。
  • 使う予定のない多額の資産を、長期間すべて1つの取引所に置いたままにする。
  • 二段階認証を設定せず、パスワードだけでアカウントを守る。

学んで試す

よくある質問

カストディアルウォレットとノンカストディアルウォレットの違いは?

カストディアルは事業者が秘密鍵を管理し、ノンカストディアルは自分で秘密鍵を管理します。前者は手軽で復旧しやすく、後者は自分の責任で完全に管理できます。

取引所に資産を置いておくのは危険ですか?

取引所の破綻やハッキング、出金停止のリスクがあります。頻繁に取引する分だけを取引所に置き、長期保有分は自分で管理する人も多いです。