コイン建て先物(インバース先物)
別名: コイン建て · インバース先物 · コインマージン先物 · COIN-M
定義
コイン建て先物(インバース先物)とは、証拠金と損益をUSDTではなくBTCやETHなどのコインそのもので受け渡す先物契約で、契約サイズは米ドル建てで表されるのが一般的です。
コイン建て先物の仕組み
USDT建て先物ではUSDTを証拠金にしますが、コイン建て先物ではBTCの契約ならBTCを証拠金として差し入れ、利益も損失もBTCで計算されます。1契約が100米ドル分などドル建てで決められているため、価格によって1契約に相当するBTCの枚数が変わります。この非線形の関係から「インバース」と呼ばれます。
コイン建ての特徴は、証拠金そのものが値動きする点です。ロングを持つと、価格が上がれば先物の利益に加えて証拠金のBTCの価値も上がり、下がれば両方が下がります。一方、BTCを保有している人がコイン建てでショートすれば、手持ちのBTCをドル建てで固定するヘッジとして使えます。
マイナーや長期保有者が使うことが多く、BTCのまま損益を受け取りたい人に向いています。ただし計算がUSDT建てより直感的でないため、取引画面の損益表示や清算価格の計算を確認してから取引してください。
具体例
BTCが50,000ドルのとき、1契約100ドルのコイン建て先物を100契約(1万ドル分)ロングしたとします。建てたときの価値は10,000÷50,000=0.2 BTCです。BTCが62,500ドルに上がると、同じ1万ドル分は0.16 BTCになるため、利益は0.2−0.16=0.04 BTCで、62,500ドル換算で2,500ドルです。BTCで受け取った利益自体も、その後の価格変動の影響を受けます。
よくある失敗
- コイン建てとUSDT建てで損益の計算方法が同じだと思い、ポジションサイズを誤る。
- コイン建てでロングすると、証拠金のBTCの値下がりと先物の損失が同時に起きることを見落とす。
- BTCを持っていない状態でコイン建てのショートを使い、ヘッジのつもりが単なる投機になっていることに気づかない。
学んで試す
よくある質問
コイン建てとUSDT建てはどちらを選べばよいですか?
損益をUSDTで管理したいならUSDT建て、BTCなどのコインのまま持ちたいならコイン建てが向いています。初心者には計算がわかりやすいUSDT建てが選ばれることが多いです。
なぜインバース先物と呼ばれるのですか?
契約サイズがドル建てで、証拠金と損益がコイン建てのため、損益が価格の逆数に比例する形になるからです。