先物・証拠金

ヘッジ(リスクヘッジ)

別名: リスクヘッジ · ヘッジング · hedging · 両建て

定義

ヘッジとは、保有している資産の値下がりなどのリスクを抑えるために、反対方向に動くポジションを持って損失を相殺する取引のことです。

ヘッジの仕組み

暗号資産で最も基本的なヘッジは、現物を持ったまま先物でショートを持つ方法です。価格が下がれば現物は損失になりますが、ショートで利益が出るため、合計の損失が小さくなります。逆に価格が上がれば、現物の利益の一部がショートの損失で相殺されます。ヘッジは利益を増やす方法ではなく、価格変動の影響を小さくする方法です。

全量をヘッジすれば価格の影響はほぼなくなり、半分だけヘッジすれば影響も半分になります。オプションのプットを買う方法もあり、こちらはプレミアムを払う代わりに、上昇時の利益をそのまま残せます。

ヘッジにはコストがあります。先物では資金調達率の支払い、手数料、清算を防ぐための証拠金管理が必要で、オプションではプレミアムがかかります。現物とヘッジ先が別の取引所にある場合、価格のずれや清算のリスクも考えなければなりません。

具体例

1 BTCを60,000 USDTで保有していて、短期的な下落に備えたいとします。BTC無期限先物で0.5 BTC分のショートを60,000 USDTで建てました。BTCが54,000 USDTに下がると、現物の評価損は6,000 USDT、ショートの利益は(60,000−54,000)×0.5=3,000 USDTで、合計の損失は3,000 USDTに半減します。BTCが66,000 USDTに上がった場合は、現物の利益6,000 USDTからショートの損失3,000 USDTを引いて、合計3,000 USDTの利益です。

よくある失敗

  • ヘッジ用のショートに高いレバレッジをかけ、価格上昇時にショートだけが清算されてヘッジが外れる。
  • 資金調達率や手数料などのヘッジのコストを計算に入れない。
  • 現物とヘッジの数量をそろえず、どれだけ相殺されているかを把握していない。

学んで試す

よくある質問

ヘッジすると損をしないのですか?

ヘッジは損失を小さくする代わりに、利益も小さくします。また資金調達率や手数料などのコストがかかります。

現物を売る代わりにヘッジする理由は何ですか?

現物を手放さずに一時的なリスクを抑えたい場合や、売却で税金などが発生するのを避けたい場合に使われます。課税の扱いは国によって異なります。