先物・証拠金

含み損益(未実現損益)

別名: 未実現損益 · 含み益 · 含み損 · unrealized PnL

定義

含み損益(未実現損益)とは、まだ決済していないポジションについて、現在の価格で決済したと仮定した場合の利益または損失のことです。

含み損益の仕組み

ポジションを持っている間、価格が動くたびに損益は変わりますが、決済するまでは確定していません。この確定前の損益が含み損益です。決済した時点で確定した損益は実現損益と呼ばれ、口座の残高に反映されます。

先物取引の含み損益は、通常マーク価格で計算されます。ロングなら(マーク価格−建値)×数量、ショートなら(建値−マーク価格)×数量です。実際に決済するときは板の価格で約定するため、表示されていた含み損益と、手数料やスリッページを引いた実現損益には差が出ます。

クロスマージンでは、含み益が他のポジションの証拠金として使われることがあり、含み損は口座の証拠金を減らして清算に近づけます。取引所によっては含み益を新しいポジションの証拠金に使えるかどうかの扱いが異なります。また、ROE(証拠金に対する損益率)も表示されますが、レバレッジによって大きく見える点に注意してください。

具体例

BTCが60,000 USDTのときに、0.5 BTCのロングを10倍(証拠金3,000 USDT)で建てたとします。マーク価格が63,000 USDTになると、含み損益は(63,000−60,000)×0.5=+1,500 USDTで、証拠金に対するROEは50%です。この時点で決済すると、往復の手数料が合計約20 USDTかかれば、実現損益は約1,480 USDTになります。決済しなければ、価格が戻って含み益が消えることもあります。

よくある失敗

  • 含み益を確定した利益のように考え、決済前にその分を使える資金として計算する。
  • 高いレバレッジで大きく見えるROEを、資産全体に対する利回りと混同する。
  • 含み損を「決済しなければ損ではない」と考え、清算価格に近づいていることに気づかない。

学んで試す

よくある質問

含み損益と実現損益の違いは何ですか?

含み損益は決済前の評価上の損益、実現損益は決済して確定した損益です。実現損益には手数料などが反映されます。

含み損益はどの価格で計算されますか?

先物取引では多くの場合マーク価格で計算されます。取引所によっては最終取引価格での表示に切り替えられます。