マーク価格
別名: マークプライス · 評価価格 · mark price
定義
マーク価格とは、先物の含み損益や強制ロスカットの判定に使われる「公正な評価価格」のことで、複数の現物取引所の価格をもとに計算され、一時的な価格操作の影響を受けにくくしています。
マーク価格の仕組み
先物の最終取引価格は、薄い板に大きな注文が入ると一瞬だけ大きく動くことがあります。この価格で清算を判定すると、実態のない値動きで多くのポジションが清算されてしまいます。そのため取引所は、インデックス価格(複数の現物取引所の加重平均)をベースに、資金調達率や先物と現物の価格差を加味したマーク価格を使います。
マーク価格は、含み損益(未実現損益)の計算と清算の判定に使われるのが一般的です。そのため、チャート上で最終取引価格が清算価格に触れても、マーク価格が届いていなければ清算されないことがあります。逆に、取引所の板が静かでも現物市場が大きく動けば、マーク価格が動いて清算されることもあります。
計算方法は取引所によって異なり、インデックスの構成取引所や平滑化の方法も違います。取引画面では最終取引価格とマーク価格を切り替えて表示できることが多いので、レバレッジ取引では両方を確認する習慣をつけてください。
具体例
BTCのロングを持ち、清算価格が59,000 USDTだとします。ある取引所の先物で大口の成行売りが入り、最終取引価格が一瞬58,500 USDTまで下がりました。しかし複数の現物取引所の価格をもとにしたインデックス価格は60,000 USDTのままで、マーク価格も約60,010 USDTでした。清算の判定はマーク価格で行われるため、このポジションは清算されません。
よくある失敗
- チャートの最終取引価格だけを見て、清算されるかどうかを判断する。
- 含み損益の表示がマーク価格で計算されていることを知らず、決済時の損益と違って驚く。
- 逆指値の発動基準を最終取引価格とマーク価格のどちらにするかを確認せずに設定する。
学んで試す
よくある質問
マーク価格と最終取引価格の違いは何ですか?
最終取引価格はその取引所で直近に約定した価格、マーク価格は清算や含み損益の判定に使われる公正価格です。急変時にはこの2つが大きく離れることがあります。
なぜ清算にマーク価格が使われるのですか?
1つの取引所での一時的な急変や価格操作による不当な清算を防ぐためです。複数の現物価格をもとにするため、より安定した値になります。