先物・証拠金

ベーシス(先物と現物の価格差)

別名: ベーシス · 先物プレミアム · basis · 先物ベーシス

定義

ベーシスとは、先物価格と現物価格の差のことで、先物が現物より高い状態をプレミアム(コンタンゴ)、安い状態をディスカウント(バックワーデーション)と呼びます。

ベーシスの仕組み

ベーシスは「先物価格−現物価格」で計算され、率で表すときは現物価格で割ります。限月先物では満期までの期間が長いほどベーシスが大きくなる傾向があるため、比較しやすいように年率に換算して見るのが一般的です。満期日には先物が現物に収束するため、ベーシスはゼロに近づきます。

暗号資産では、強気の局面でレバレッジをかけて買いたい人が多いと、先物が現物より高くなりやすくなります。ベーシスが大きく開くと、現物を買って先物を売る「キャッシュ・アンド・キャリー」と呼ばれる裁定取引で、満期までの差額を狙う人が増え、差は縮まっていきます。

無期限先物には満期がないため、ベーシスの代わりに資金調達率が先物と現物の差を調整します。どちらも市場の過熱感を見る指標として使われますが、それだけで価格の方向は決まりません。

具体例

ETHの現物価格が2,500 USDTで、60日後に満期を迎える限月先物が2,540 USDTだとします。ベーシスは40 USDT、率にすると40÷2,500=1.6%です。年率に換算すると1.6%×365÷60で約9.7%になります。現物を1 ETH買って先物を1 ETH売れば、満期には価格が一致するため、手数料を除いて約40 USDTの差額を確定できます。

よくある失敗

  • 満期までの期間が違う先物のベーシスを、年率換算せずにそのまま比べる。
  • ベーシスの裁定取引は無リスクだと考え、取引所のリスクや証拠金の管理を見落とす。
  • ベーシスが大きいことを、価格がこれから上がるサインだと決めつける。

学んで試す

よくある質問

ベーシスがマイナスになるのはどんなときですか?

先物が現物より安い状態で、売りが多い局面や、急落時に先物の売りが先行したときなどに見られます。バックワーデーションと呼ばれます。

ベーシスと資金調達率の関係は?

限月先物ではベーシスが、無期限先物では資金調達率が、先物と現物の価格差を反映します。どちらも市場の偏りを示す指標です。