オンチェーンデータ

メンプール(Mempool)

別名: メモリプール · mempool

定義

メンプールとは、送信されたもののまだブロックに取り込まれていない未承認の取引が一時的に待機している場所のことです。

メンプールの仕組み

ウォレットから送金すると、その取引はまずネットワーク上のノードに広がり、各ノードのメンプールに保存されます。マイナーやバリデーターはメンプールから取引を選んでブロックに入れ、取り込まれた時点で1回目の承認となります。

ブロックに入る取引の量には上限があるため、混雑時は手数料の高い取引から優先的に処理されます。ビットコインでは手数料率(sat/vB)、イーサリアムではガス代の優先手数料が順番を左右します。手数料を低く設定しすぎると、取引が長時間メンプールに残ることがあります。

メンプールの取引は公開されているため、イーサリアムなどではそれを見て自分の取引を先に差し込む「フロントランニング」(MEVの一種)が起こることがあります。また、ノードごとにメンプールの中身は少しずつ異なり、ひとつの「全体共通の待合室」があるわけではありません。

具体例

ビットコインのメンプールが混雑していて、次のブロックに入る目安が20 sat/vB、あなたの送金は5 sat/vBで出していたとします。取引サイズが140 vBなら手数料は700 satsで、20 sat/vBなら2,800 satsが必要です。このままでは数時間から数日待つ可能性があります。ウォレットがRBF(手数料の引き上げ)に対応していれば、25 sat/vB、つまり3,500 satsに上げた取引で置き換えることで、次の数ブロックのうちに承認される可能性が高まります。

よくある失敗

  • 未承認の送金がなかなか進まないので、同じ送金を別に作成して二重に送ってしまう。
  • 混雑状況を確認せず、ウォレットの最低手数料で急ぎの送金を出してしまう。
  • メンプールに表示された時点で入金が完了したと考え、承認前に取引を進めてしまう。

学んで試す

よくある質問

メンプールに残った取引はどうなりますか?

手数料が上がるか混雑が解消されればブロックに取り込まれます。長期間取り込まれない取引は、ノードのメンプールから削除されることがあり、その場合は資金がウォレットに戻った状態になります。

メンプールの混雑状況はどこで確認できますか?

ビットコインならmempool.spaceなどのサイトで、待機中の取引量や推奨手数料を確認できます。