ウォレットとセキュリティ

コールドウォレット(コールドストレージ)

別名: コールドストレージ · cold wallet · オフラインウォレット

定義

コールドウォレットとは、秘密鍵をインターネットから切り離した環境で保管する暗号資産の保管方法で、遠隔からのハッキングを受けにくいのが特徴です。

コールドウォレットの仕組み

代表例はハードウェアウォレットや、オフラインで作成したペーパーウォレットです。秘密鍵がネットに出ないため、マルウェアやフィッシングで鍵そのものを抜き取られるリスクを大きく下げられます。

取引所も顧客資産の大部分をコールドウォレットで保管し、出金に必要な分だけをホットウォレットに移す運用をしています。日本の暗号資産交換業者にも、顧客資産をコールドウォレット等で管理する規制上の要件があります。

弱点は手間と物理的なリスクです。送金のたびに機器を接続して承認する必要があり、紛失、火災、シードフレーズの盗み見といった現実世界の対策が必要になります。

具体例

1 BTCを5年保有する予定の人が、ハードウェアウォレットで受取アドレスを作り、取引所から出金したとします。出金手数料が0.0002 BTCなら、着金は0.9998 BTCです。シードフレーズは金属プレートに刻み、自宅と別の場所の2か所に保管します。普段は機器を引き出しにしまい、売却するときだけ接続して署名します。

よくある失敗

  • シードフレーズを写真に撮ってしまい、オフライン保管の意味をなくすこと。
  • シードフレーズを1か所だけに保管し、火災や紛失に備えないこと。
  • 中古品や非公式ショップで買った機器をそのまま使うこと。

学んで試す

よくある質問

コールドウォレットなら絶対に安全ですか?

遠隔攻撃には強いですが、シードフレーズの盗難や紛失、偽サイトでの誤った署名は防げません。保管と署名の手順を守ることが前提です。

少額でもコールドウォレットは必要ですか?

頻繁に使う少額ならホットウォレットで十分という考え方が一般的です。失うと困る金額を長期保有するときに検討する価値があります。