先物・証拠金

維持証拠金(メンテナンスマージン)

別名: メンテナンスマージン · 維持証拠金率 · maintenance margin

定義

維持証拠金(メンテナンスマージン)とは、ポジションを持ち続けるために口座に残しておかなければならない最低限の証拠金で、これを下回ると強制ロスカット(清算)が始まります。

維持証拠金の仕組み

ポジションに含み損が出ると、証拠金の残り(証拠金残高)が減っていきます。この残高が維持証拠金を下回ると、取引所はそれ以上の損失を防ぐためにポジションを強制的に決済します。維持証拠金は、想定元本×維持証拠金率で計算され、維持証拠金率は銘柄やポジションの規模によって変わります。

判定には通常マーク価格が使われます。最終取引価格が一瞬だけ大きく動いても、マーク価格が動かなければ清算されにくい仕組みです。また、ポジションが大きくなるほど維持証拠金率が上がる段階制を採用している取引所が多く、大きなポジションほど清算価格が建値に近づきます。

維持証拠金は当初証拠金より低く設定されているため、その差が清算までの余裕です。証拠金を追加すれば清算価格を遠ざけられますが、根本的な対策は無理のないポジションサイズにすることです。

具体例

分離マージンでBTCを60,000 USDTで1枚ロングし、20倍で当初証拠金3,000 USDTを入れたとします。維持証拠金率が0.5%なら、手数料を無視すると、価格Pで含み損(60,000−P)を引いた残高が0.005×Pと等しくなるところが清算価格です。3,000−(60,000−P)=0.005P を解くと、P=約57,290 USDTです。建値から約4.5%下がると清算されます。

よくある失敗

  • 証拠金がゼロになるまで清算されないと思い込み、維持証拠金のラインを考えない。
  • ポジションを大きくすると維持証拠金率も上がる段階制を見落とす。
  • 最終取引価格で清算判定されると誤解し、マーク価格の動きを確認しない。

学んで試す

よくある質問

維持証拠金を下回るとどうなりますか?

強制ロスカット(清算)が始まり、ポジションが取引所によって決済されます。残った証拠金から清算手数料が差し引かれることもあります。

維持証拠金率はどこで確認できますか?

取引所の契約仕様や証拠金のティア表で確認できます。銘柄やポジションの規模によって率が異なります。