規制と KYC

AML(マネーロンダリング対策)

別名: マネロン対策 · AML/CFT · Anti-Money Laundering

定義

AMLとは、犯罪で得た資金の出どころを隠す行為(マネーロンダリング)を防ぐために、金融機関や暗号資産取引所が行う監視・確認・報告の仕組み全体のことです。

AMLの仕組み

AMLには、口座開設時の本人確認(KYC)だけでなく、取引のモニタリング、疑わしい取引の当局への届出、制裁対象者のチェック、送金時の情報共有(トラベルルール)などが含まれます。テロ資金供与対策(CFT)とあわせて「AML/CFT」と呼ばれることもあります。

暗号資産取引所では、入金された資金がどのアドレスから来たかをブロックチェーン分析ツールで確認しています。詐欺やハッキング、ミキサー(資金の出どころを混ぜて隠すサービス)に関係するアドレスから届いた資金は、入金が保留されたり、追加の説明を求められたりすることがあります。

利用者にとって大切なのは、資金の出どころを説明できるようにしておくことです。給与や売却益など正当な資金でも、急に大きな額を動かすと確認が入ることがあり、その際は取引履歴や入金元の証明を求められる場合があります。

具体例

あなたがP2P取引で知らない相手から2,000 USDTを受け取り、そのまま取引所に入金したとします。取引所の分析ツールが、その2,000 USDTの一部が過去に詐欺に関係したアドレスを経由していると判定すると、入金が凍結され、資金の入手経緯の説明を求められることがあります。このとき、P2P取引の注文番号、相手とのやり取り、銀行振込の記録を提出できれば、確認がスムーズに進みやすくなります。記録がないと、数週間以上かかったり、資金が返還されなかったりするケースもあります。

よくある失敗

  • AMLの確認を受けたことに腹を立て、資金の出どころの説明を拒否して手続きを長引かせる。
  • 出どころの不明な安いUSDTを受け取り、後で取引所の入金で凍結される。
  • 取引所での確認を避けるために入金を小さく分割し、かえって不審な取引として扱われる。

学んで試す

よくある質問

AMLで入金が凍結されたらどうすればよいですか?

取引所の公式サポートに連絡し、資金の入手経緯を示す書類や取引履歴を提出します。SNSで「凍結を解除できる」と言ってくる第三者は詐欺の可能性が高いです。

AMLとKYCの違いは何ですか?

KYCは利用者が誰かを確認する手続きで、AMLの一部です。AMLは取引の監視や報告まで含む、より広い仕組みを指します。