KYC(本人確認)
別名: 本人確認 · eKYC · Know Your Customer
定義
KYCとは、暗号資産取引所や金融機関が口座開設時などに、身分証明書や顔写真によって利用者の本人確認を行う手続きのことです。
KYCの仕組み
KYCは「Know Your Customer(顧客を知る)」の略で、マネーロンダリングやテロ資金供与、なりすましを防ぐために行われます。取引所では、氏名・住所・生年月日の入力、運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証の撮影、顔写真や動画によるセルフィー確認が一般的です。スマホで完結する方式はeKYCと呼ばれます。
多くの国で、登録された暗号資産取引所にはKYCが法律で義務付けられています。日本では金融庁に登録した暗号資産交換業者が、犯罪収益移転防止法に基づいて本人確認を行います。海外取引所でもKYCのレベルが段階的に分かれていて、完了したレベルによって出金上限や使える機能が変わることがあります。
KYCで提出した情報は取引所が保管するため、運営の信頼性やデータ保護の姿勢も確認しておきたいポイントです。また、KYCを装って身分証の画像を送らせる詐欺もあるので、提出先が公式のアプリやサイトであることを必ず確かめてください。
具体例
ある海外取引所で、KYC未完了だと1日の出金上限が0、基本的なKYC(レベル1)を完了すると1日10,000 USDT、住所確認まで済ませたレベル2で1日100,000 USDTになる、という段階的な仕組みだったとします。あなたが30,000 USDTを一度に出金したい場合、レベル1では10,000 USDTずつ3日に分ける必要があります。急ぎの出金が予想されるなら、資金を入れる前にレベル2まで済ませておくと、審査に数日かかっても困りません。上限の数字は取引所や国によって異なるので、各取引所の案内で確認しましょう。
よくある失敗
- SNSやメッセージで届いた「KYCの再提出」リンクから、身分証の画像を偽サイトにアップロードしてしまう。
- 入金してから初めてKYCを始め、審査待ちの間に出金できずに困る。
- 居住国や氏名を事実と違う内容で登録し、後で出金時の追加審査に通らなくなる。
学んで試す
よくある質問
暗号資産取引所でKYCは必須ですか?
日本の登録業者では法律上必須です。海外の取引所でも、出金や先物取引などの主要な機能を使うにはKYCが求められるのが一般的です。
KYCの審査にはどのくらい時間がかかりますか?
eKYCなら数分から1日程度で終わることが多いですが、混雑時や追加書類が必要な場合は数日かかることもあります。