ショートスクイーズ(踏み上げ)
別名: 踏み上げ · ショートスクイズ · short squeeze
定義
ショートスクイーズ(踏み上げ)とは、価格の上昇によってショートを持つ人が損切りや強制ロスカットで一斉に買い戻し、その買いがさらに価格を押し上げる現象です。
ショートスクイーズの仕組み
ショートを決済するには、買い注文を出す必要があります。ショートが大量に積み上がった状態で価格が上がり始めると、損切りの逆指値や清算が次々と発動し、それらがすべて成行の買い注文として市場に出ます。この買いが価格をさらに上げ、次のショートの清算を呼ぶ連鎖が起きます。
暗号資産の先物市場では高いレバレッジが使われるため、ショートスクイーズが短時間で大きな値動きにつながりやすくなります。資金調達率が大きくマイナスで、建玉が高い水準にある状態は、ショートが偏っているサインとして注目されます。反対にロングが一斉に清算される現象はロングスクイーズと呼ばれます。
スクイーズによる急騰は、新しい買い手が増えたというより、売り方の買い戻しによる部分が大きいため、清算が出尽くすと勢いが止まることもあります。ショートを持つ場合は、損切りを置き、レバレッジを抑えることが最大の対策です。
具体例
あるトークンの先物で、1.00 USDT付近に大量のショートが積み上がり、その多くの清算価格が1.10〜1.20 USDTに集中しているとします。好材料で価格が1.10 USDTまで上がると、最初のショートが清算されて成行の買いが入り、1.15 USDTへ。そこでさらに清算が起きて1.25 USDTへと上がり、数分で1.30 USDT、つまり30%上昇します。清算が一巡すると買いが途切れ、1.18 USDTまで戻ることもあります。
よくある失敗
- ショートが多い銘柄は下がると考え、資金調達率がマイナスでも同じ方向にショートを積み増す。
- 急騰を見て新しい買い手が来たと考え、スクイーズの最終段階で高値づかみをする。
- ショートに損切りを置かず、踏み上げの連鎖で清算される。
学んで試す
よくある質問
ショートスクイーズの兆候はありますか?
大きなマイナスの資金調達率、高い建玉、ショートに偏ったロングショート比率などが組み合わさると、起きやすい状態と見られます。ただし必ず起きるわけではありません。
踏み上げとショートスクイーズは同じ意味ですか?
はい、日本語では売り方が買い戻しを強いられて価格が急騰することを「踏み上げ」と呼び、同じ現象を指します。