強制ロスカット(清算)
別名: 清算 · ロスカット · 強制決済 · リクイデーション
定義
強制ロスカット(清算)とは、レバレッジ取引で損失が膨らみ、証拠金が維持証拠金を下回ったときに、取引所がポジションを強制的に決済する仕組みです。
強制ロスカットの仕組み
証拠金取引や先物取引では、借りた資金やレバレッジで大きなポジションを持っています。損失が証拠金を超えてしまうと取引所や他の参加者に損害が出るため、その前に取引所がポジションを自動で決済します。判定には通常、最終取引価格ではなくマーク価格が使われます。
清算されると、そのポジションに割り当てた証拠金の大部分、または全部を失います。分離マージンならそのポジションの証拠金だけ、クロスマージンなら口座全体の証拠金が対象になります。取引所によっては清算手数料がかかったり、残った証拠金が保険基金に入ったりします。
相場が急変すると、清算された注文が成行で市場に出て価格をさらに動かし、次の清算を呼ぶ連鎖が起きます。清算の結果、証拠金以上の損失が出た場合は保険基金で補われ、それでも足りないと自動デレバレッジ(ADL)が発動します。清算を避ける最善の方法は、清算価格より手前に損切りを置き、無理のないレバレッジにすることです。
具体例
分離マージンで、ETHが2,400 USDTのときに証拠金240 USDTで1 ETHを10倍ロングしたとします。維持証拠金率が0.5%なら、手数料を無視すると清算価格は約2,171 USDTで、建値から約9.5%の下落です。ETHが2,170 USDTまで下がると、マーク価格が清算価格に達した時点でポジションは強制決済され、240 USDTのほぼすべてを失います。2,250 USDTに損切りを置いていれば、損失は150 USDTで済みました。
よくある失敗
- 清算価格を確認せずにエントリーし、思ったより早くポジションを失う。
- 損切りを置かずに清算を事実上の損切りとして使い、証拠金全額を失う。
- 含み損が出るたびに証拠金を追加して清算を先延ばしにし、損失を大きくする。
学んで試す
よくある質問
強制ロスカットされると借金になりますか?
多くの暗号資産取引所では、清算で失うのは証拠金の範囲までで、不足分は保険基金などで補われます。ただし取引所や国内業者のルールによって扱いが異なるため確認してください。
清算と損切りの違いは何ですか?
損切りは自分で決めた価格で損失を確定する決済、清算は証拠金不足で取引所が強制的に行う決済です。清算のほうが損失が大きく、手数料がかかることもあります。